サッカー・サポート・センターのツイックラーです。
今回はジュニアプロテインの話ですよ
今や当たり前になってきましたジュニアプロテイン。栄養学の研究が進み体を強くする、大きくするために必要な栄養素や摂取量が一般的な食事ではとれないことがわかる様になってきました。また科学的な思考がプロフェッショナルな現場だけでなく一般的な街クラブの現場にも浸透したことでジュニア年代にもプロテインを摂取する流れができてきました。各食品メーカーもその流れを読み取り各食品メーカーが様々な種類と特長なあるプロテインを発売しネットや店頭に並んでますね。
何を選んだいいかわからない!?
筋肉になるだけだからなんでもいいんじゃない??
ツイックラーの長男がジュニアユースに上がったときにプロテインを飲むよう指示があり、それをきっかけに僕も妻も何が良いか考える様になりました。それまではプロテインのことは全く理解しておらず、栄養素や効果、体への影響、どのくらいお金が掛かるかなど様々な観点から調べてみました。
結論から言うと何を優先して成長させたいかで選ぶことがポイントです。
プロテインには植物性タンパク質であるソイプロテインと動物性タンパク質であるホエイプロテイン、カゼインプロテインの3種類あります。体内への吸収速度に違いがありそれぞれ飲むタイミングが異なります。またプロテインには配合されている栄養素が違い成長させたい目的に合わせて選ぶ必要があります。栄養素だけでなく値段であったり人工甘味料などプロテインに入っている原料にも着目しておすすめするジュニアプロテインを紹介したいと思います。
プロテインとは
プロテインとは『タンパク質』のことです。
タンパク質とは以下、
筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、豆・卵・肉・魚などの食品成分として存在する重要な栄養素。
e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-044.html
簡単に言いますとタンパク質は筋肉や骨など体を作るために必要な栄養素。
タンパク質はアミノ酸から作られ、20種類のアミノ酸の様々な配列によって構成されています。アミノ酸の中には9種類の必須アミノ酸と呼ばれる体内では合成できないアミノ酸があり食事からしか摂取できないものがあります。タンパク質は日々作り変えられているので日々取り続ける必要があります。またトレーニングをすればそれだけタンパク質が消費されるためそれだけタンパク質の摂取量も増えていきます。サッカーなど激しい運動をしている方は通常の食事ではタンパク質をとりきれない為、体力や筋肉の回復や成長にタンパク質を消費できない状態になってしまいます。その為、体の回復と成長の為プロテインでタンパク質を補いましょうということです。
もっと詳しく知りたい方は以下のリンク先で確認しましょう。
各プロテイン(ホエイ・カゼイン・ソイ)の違い
ホエイ、カゼイン、ソイどのプロテインを選んでも総合的には大差はありません。しかし摂取のタイミングだったり主成分などそれぞれに特徴があるので、その特徴は押さえておく必要があります。
ホエイプロテイン
- 牛乳由来の動物性たんぱく質
- 水に溶けやすく体内に吸収されるのが速い
- 運動後すぐに摂取すると効果的
- 牛乳でお腹を下してしまう子には気を付けないといけない
運動後45分以内が最も筋肉を形成する時間といわれており体内に吸収するスピードの速いホエイプロテインを運動後すぐに摂取すると効果的です。また朝はタンパク質が枯渇しているので朝食後にも摂取するのも良いでしょう。逆にじっくり時間をかけて体の回復や成長させる就寝中ではすぐにタンパク質を消費してしまうので就寝前での摂取には不向きです。
カゼインプロテイン
- 牛乳由来の動物性タンパク質
- ホエイプロテインと違い水に溶けにくく体内への吸収が遅い
- 就寝前に摂取し栄養補給におすすめ
- ホエイプロテインと同様牛乳でお腹を下しやすい子には不向き
ホエイプロテインと同様に牛乳由来のプロテインですが、ホエイプロテインと違い水に溶けにくく体内に吸収されるスピードが遅いのが特徴です。ソイプロテインと変わらない特徴の為、あえてカゼインプロテインを選ぶ理由があまりありません。就寝前や朝食後にタンパク質を摂取したいがソイプロテインの大豆の味や粉っぽさが苦手という方はカゼインプロテインを選ぶと良いでしょう。
ソイプロテイン
- 大豆由来の植物性タンパク質
- 体内への吸収スピードが遅く、腹持ちが良い
- 就寝前に摂取し栄養補給と翌日の体の準備におすすめ
- トレーニングに合わせてトレーニング前の食後に摂取することもおすすめ
植物性タンパク質ですが大豆に含まている必須アミノ酸は動物性たんぱく質と遜色ありません。また大豆に含まれているイソフラボンが代謝や血圧低下など健康面にも良い影響を与えます。ソイプロテインは筋肉増量をメインにするより体の健康維持をしつつ筋肉も大きくしていきたいと思っている方に向いているかと思います。また乳糖不耐症の方や牛乳アレルギーの方にもおすすめですが大豆の味や粉っぽさが苦手な方もいるので注意が必要です。
プロテイン選ぶポイント
配合されている栄養素
- 栄養素によって成長する場所が異なる
- 大きく骨の強化、筋肉増加、疲労回復に分かれる
骨や歯の強化に必要な栄養素:カルシウム、マグネシウム、ビタミンD
筋肉だけでなく身長を伸ばしたり体を丈夫にしたい方はカルシウムやマグネシウム、ビタミンDの配合量をチェックしましょう。カルシウムは骨や歯を構成している主要な成分です。マグネシウムとビタミンDはカルシウムの吸収を手助けしてくれます。
筋肉増加に必要な栄養素:ビタミンB、BCAA
筋肉量を増やしたい方はタンパク質の代謝が円滑に行われれる為に必要なビタミンB やBCAA(分岐鎖アミノ酸)の配合量をチェックしましょう。BCAAとはバリン、ロイシン、イソロイシンという3つの必須アミノ酸の総称です。この3つのアミノ酸は筋肉エネルギーの代謝と合成に深くかかわっているといわれています。
疲労感や貧血予防:鉄分、ビタミンC
鉄分が不足するとヘモグロビンが減り全身に酸素の供給がいきわたらず食欲低下や疲れを感じやすくなります。ビタミンCは鉄分の吸収を助けます。食事もとれず疲れを感じながらプレーするとパフォーマンスが低下して自信やケガをしたりしてしまうので鉄分やビタミンCの配合量もチェックしましょう。
プロテインの種類
プロテインの種類 | 特長 |
---|---|
ホエイプロテイン | タンパク質の吸収が速い 筋肉増加におすすめ |
カゼインプロテイン | タンパク質の吸収が遅い 就寝前に摂取におすすめ 大豆が苦手な人におすすめ |
ソイプロテイン | タンパク質の吸収が遅い 就寝前に摂取がおすすめ 乳糖不耐症の人におすすめ 健康に気を付けている人におすすめ |
人工甘味料などの添加物の使用
- 飲みやすくするために人工甘味料が使用されていることがある
- 添加物は安全性や有効性は認められているが使用量によっては体に影響を及ぼすことがある
- 気になる方は配合されている栄養素をよく見て無添加の物を選ぶとよい
プロテインは頻繁に摂取するものなので人工甘味料や合成着色料などの添加物にも気を使いところです。ジュニアプロテインは子供が飲みやすいよう甘味料が使われることがほとんどです。また牛乳や大豆の味だとなかなか継続できないのでココア味やフルーツ味(イチゴやバナナなど)など子供が飽きずに飲めるように工夫がしてありますが、その際”添加物“が使用されていることがあります。
添加物とは・・・
「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、
厚生労働省
食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」(⾷品衛⽣法 第4条第2項)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html
簡単に言うと本来の食品に甘味だったり香りを付け加えるための物のことです。添加物は植物性の物もありますが多くは人工の物になります。原則として食品衛生法第12条に基づいて、厚生労働大臣の指定を受けた添加物のみ使用可能であり安全性や有効性は認められています。しかし使用する量によって健康上に何らかの影響があるということも言われていますので添加物が気になる方は配合されている栄養素をよく確認し無添加のものを選びましょう。
値段
- 定期的に購入するので積み重ねると結構な金額になる
- 相場は3,000~4,000円(1袋当たり)だが内容量が異なる
- 配合されている栄養素やプロテインの種類によって値段が変わる
頻繁に飲むものなので消費量も多く定期的に購入することになります。その為、やはり値段は気になるところです。配合されている栄養素やプロテインの種類によって値段は変わってきます。だいたい1袋当たり3,000~4,000円が相場ですが、1袋当たりの量は様々なので値段だけでなく内容量も良く確認しましょう。
好みの味
- 自分に合った味ではないと続けるのは難しい
- 色々試して好みの味を見つけましょう
- 水や牛乳に溶かすだけでなくアイスやパンに混ぜてもOK
昔に比べてとても飲みやすくなったようですが、まだまだ飲みにくかったり味が苦手だったりします。また大人は我慢しながら飲むことはできますが子供はなかなか苦手なものを頻繁に飲み続けることは難しいでしょう。定番のココア味イチゴやバナナなどフルーツフレーバー、ヨーグルト味、色々試して飲み続けられる味を探しましょう。またアイスやパン、コーンフレークなどに混ぜてもOKです。
プロテイン摂取する上での注意点
- プロテインはあくまで栄養補助食品
- 成長にもっとも重要なことは食事と睡眠
- プロテインのとり過ぎは栄養過多になる
プロテインは効率よく必要な栄養素を摂取できるものなので全てを補えるものではありません。最も優先することは毎日の食事です。毎日三食、いろんな品目を食べることが重要です。しかしサッカーをしているお子様はタンパク質などの様々栄養素の消耗が激しく普段の食事では補いきれない為、プロテインを推奨しています。特に食事を多くとれないお子様には良いものでしょう。そして睡眠も大事です。いくらアミノ酸などの栄養素を摂取していも睡眠をしっかりとれないと成長ホルモンの分泌が十分されずせっかく摂取したタンパク質の吸収が不十分になります。その為、成長を妨げるだけでなく回復もしないのでパフォーマンスが悪くなりケガの増加にもつながります。もう1つ気を付けなくてはいけないことは、プロテインのとり過ぎです。プロテインは必要な栄養素を効率的に必要量を得られますが、摂取しすぎると偏った栄養補給になってしまいます。そうするとタンパク質がうまく機能しなかったり、体の機能が低下したりしてしまいます。運動量や食事の内容によってプロテインの摂取をコントロールできると良いでしょう。
おすすめプロテイン
ホエイプロテイン
ザバス
最もメジャーなプロテインではないでしょうか。薬局でも購入でき比較的購入しやすいお値段だと思います。内容量も各種ビタミンが配合されており、骨をつくるカルシウム、マグネシウムも配合されています。体の成長に必要な栄養素は全て配合されているのでオールランドなプロテインです。人工甘味料や添加物が多く使われていて健康を気にする方は検討が必要です。
1食当たり | 約50円 |
味 | ココア、マスカット |
特徴 | 体の成長に必要な栄養素をバランスよく配合されている 値段が安くて続けていきやすい 人工甘味料が多く使われている |
HP | https://www.meiji.co.jp/sports/savas/products/built_powered/junior.html |
グロング
配合されている栄養素はほぼザバスと同様のものになります。各種ビタミン、カルシウム、マグネシウムなど配合されています。また筋肉増加に必要な必須アミノ酸BCAAも配合されています。値段も非常にリーズナブルで味の種類が豊富です。ただこちらも人工甘味料や添加物が使用されています。カルシウムやマグネシウムなどは他のプロテインよりも1食分の配合量が少ないのが気になりますがコストパフォーマンスの面でザバスとどちらにするか悩むところです。
1食当たり | 約50円 |
味 | ココア、バナナ、ストロベリー、ヨーグルト、フルーツミックス |
特徴 | 体の成長に必要な栄養素をバランスよく配合されている 大容量で1食当たりのコストが安い 人工甘味料や添加物が多く使われている 骨をつくる栄養素の配合量が物足りない |
HP | https://shop.grong.jp/products/junior-protein/ |
ウィダー
国内のお菓子メーカー森永製菓が製造しているプロテインです。人工甘味料は使用しておらず砂糖やシロップを使っているのでとても飲みやすい作りになっています。ただその分カロリーが高く糖質が高くなっています。なんといってもカルシウムが豊富に含まれています。またタンパク質も多く含まれていて筋肉量の増加や骨の成長にもっともよいプロテインといえそうですが、カルシウム吸収を促すマグネシウムは含まれておらずビタミン群もBとDのみです。限られた栄養素しか配合されていない為、食事での摂取する必要があります。コストも高いのも難点にです。プロテインは味に合う合わないがつきものです。毎日のむプロテインですので飲みやすいという点は大きな利点になります。
1食当たり | 約65円 |
味 | ココア、ヨーグルト |
特徴 | 体の成長に必要な栄養素がバランスよく配合されている カルシウムだけでなくマグネシウムも多く配合されている 植物性の甘味料を使用している 値段は高め |
HP | https://www.weider-jp.com/products/junior/ |
ソイプロテイン
アストリション
数少ないソイプロテインの中で非の打ち所がないプロテインです。カルシウム400gと豊富に配合され各種ビタミンやマグネシウムも配合されています。必須アミノ酸のBCAAも配合されており骨の成長、筋肉増加、疲労回復に必要な栄養素をカバーしています。また人工甘味料を使用せず植物性の甘味料を使用しいているので糖質やカロリーも抑えてあります。ただひとつ難点なのが値段。通常の値段だと1食80円(ココア味)と高くなります。お得な定期コースが用意されておりこの定期コースを利用すると最大1食約60円(同時に3個購入)とやや安くなりますが、購入を決め続けたい人は良いですが1回の購入金額が高く、試したい人や辞めたい人は解約の手間などややハードルが高いです。ツイックラーの息子は定期コースでこのプロテインを使っています。決め手は健康に配慮してある点です。
1食当たり | 約60円(定期コースの場合)※通常購入だと約80円 |
味 | ココア(50食)、ストロベリー・ヨーグルト(60食) |
特徴 | 体の成長に必要な栄養素がバランスよく配合されている 植物性の甘味料を使用し糖質とカロリーを抑えている 通常購入だと高い 定期コースの申込をしないと安くならない |
HP | https://athtrition.com/junior-protein/ |
NOBITA
名前の通り伸びそうな名前ですが、このプロテイン特徴はタンパク質量が1食当たり16gと豊富に配合されています。ほかのプロテインは10g前後なのでだいぶ多いと思います。味も豊富にあり自分の好みの味を探せます。カルシウム量は比較的に低く、マグネシウムやビタミンDも配合されていますが最低限の栄養素のみ配合されています。また1食当たりの金額も高く人工甘味料も使用されています。アルギニンが豊富に入っているというのが売りにしていますが成長を促すアミノ酸ではなく血流をよくするものです。鼻血が出やすい方は注意が必要です。タンパク質をたくさん摂取したい方におすすめです。
1食当たり | 約170円 |
味 | ココア、マンゴーオレンジ、バナナ、イチゴみるく、キャラメル、はちみつレモン |
特徴 | タンパク質が1食16gと多い 味の選択肢がたくさんある 成長に必要な栄養素はカルシウムやマグネシウム、鉄、ビタミンDなど最低限 値段は高い |
HP | https://nobita-soyprotein.com/ |
プロテインのとり方
プロテインをとる方法は牛乳や水に溶かして飲むだけです。溶かし方はコップに1食分入れスプーンやマドラーで混ざるだけですが、プロテインはコップでかき混ぜるだけではなかなか溶けきれず粉のまま残ってしまいます。そこでとても便利なのがプロテイン専用のシェーカー。蓋がついており、強くシェイクすることで溶かしきることができます。その他にも目盛がついていたり、洗いやすかったりプロテインを取りやすい作りになっています。値段も500円ほどで買えるので検討してい見てはいかがでしょうか?プロテインシェーカーについては下記のサイトを参考にして下さい。
まとめ
- プロテインとはタンパク質のこと
- 3種類のプロテイン(ソイ・ホエイ・ガゼイン)がありそれぞれ飲むタイミングが異なる
- 各メーカーのプロテインはタンパク質のほかに色々な栄養素が配合され特徴がある
- 自分の目的(骨、筋肉、健康、値段など)に合わせて選ぶことが重要
- しっかりした食事をメインにとり、補助食品としてプロテインを上手く使いましょう
毎日の食事だけではとりにくい必須アミノ酸と栄養素を簡単に摂取でき体の成長と回復を助けてくれるプロテインはとてもありがたい補助食品です。ただプロテインを飲めば安心と過信し偏った食事や夜更かしをしているとプロテインの効果が発揮されません。毎日の食事としっかりした睡眠が基本ですので規則正しい生活を送りながら上手にプロテインを使用して大きな体と丈夫な体をつくれる様にしていきましょう。特にヨーロッパの舞台を目指している子供は体の大きさと丈夫さの不利を克服するためには毎日のトレーニングと同じぐらい重要なことになりますよ。
メジャーリーグMVPの大谷翔平選手も睡眠をすごく大事にしています。
食事とプロテイン、睡眠で良いパフォーマンスを!!enjoy football!!
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