サッカー・サポート・センターのツイックラーです。ボルシア・ドルトムントのストライカー マクシミリアン・バイアーの紹介です。
ブンデスリーガはヨーロッパ屈指のリーグです。チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの上位に名を連ねるだけでなく、プレミアリーグのトップ6(マンチェスターシティやアーセナル、チェルシーなど)やバルセロナやレアルマドリードに多くの中心選手を供給しています。にもかかわらず日本ではブンデスリーガはあまり人気がなくブンデスリーガにどんな選手がいるかほとんど知られていません。
そんなブンデスリーガで活躍する子供に手本にしてほしい選手を年間100試合をブンデスリーガを観るツイックラーがを紹介します。今回はマキシミリアン・バイアー。ブンデスリーガ2023/2024シーズン突如そして現れたラインジングスターであるマキシミリアン・バイアーは昨シーズンホッフェンハイムで33試合16得点と大活躍しホッフェンハイムのEL出場権獲得に貢献しました。その成績が見込まれて2024/2025シーズンはドルトムントに活躍の場を移しました。
昨シーズン並みの成績は残せていないのですがここまで15試合出場しスタメンの座を確保しつつあります。ドイツの二十歳前後の選手はチェックしU21ドイツ代表も観ていたのですがバイアーはまったくノーマークでした。ホッフェンハイムで最年少デビューを飾っていましたがなかなか出場機会に恵まれず、2021/2022、2022/2023シーズンは2部のハノーファーにレンタル移籍し武者修行していた為、チェックが掛かっていなかった様です。今ではドイツU21代表だけでなくA代表にもデビューしEURO2024出場したマキシミリアン・バイアーはブンデスリーガでビックタレントになる存在で今後ヨーロッパの移籍市場を賑わす存在となるでしょう。そんなバイアーを知ってもらい子供たちはお手本として見てもらいたいです。
プロフィール
名前 | Maximilian Beier(マクシミリアン・バイアー) |
国籍 | ドイツ |
生年月日 | 2002年10月17日 |
身長 | 185cm |
体重 | 70kg |
経歴
- ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル出身(ドイツ)
- 2018年 ホッヘンハイムの下部組織に加入
- 2019/2020シーズン フライブルク戦でデビュー
- 2024年 ウクライナ戦でドイツ代表デビュー
- 2024年 EURO2024の代表メンバー入り
特長
多彩なドリブル
緩急を利用したドリブルや華麗なフェイント、カットインなど多彩なドリブルでゴールに迫っていきます。また二人に囲まれた状態でもものともしないキープ力で状況を打開することも可能です。特に快速をとばしたドリブルは足をかけられただけでは簡単には止まらず、相手ディフェンダーを置き去りにします。また見方を使うのもうまく、カットインからのスルーパスやドリブルと見せかけてのワンツーパスで抜け出したり相手ディフェンダーに的を縛らせず翻弄していきます。
緩急をつけたドリブルは難しいボール扱いはなく簡単かつとても効果的なフェイントです。足が速くなくてもできるのでバイアーのドリブルを観て参考にして下さい。
積極的かつバリエーション豊富なシュート
2023/2024シーズンは16点と大爆発でしたが利き足は右足でパワーシュートだったり、カットインからのコントロールショット、GKとの1vs1からのループシュート、かわしてシュートなどバリエーションがとても豊富です。左足でも強烈なシュートを撃ち、クロスからのワンタッチゴールも決めることができる万能ストライカーです。
そして最も魅力的なところはシュートへの積極性です。ペナルティエリアの外からも果敢にゴールを狙っていきしっかり枠を捉える技術も備わっています。積極的にシュート撃つ利点はディフェンスがシュートを警戒して寄せてくるところをスルーパスやワンツー、キックフェイントが効果的に利用でき、バイアーはこの利点をうまく使いこなし、ゴールを決める確率を上げていきます。
バイアーは枠を捉えるシュートを積極的に撃っていきます。バイアーが相手のディフェンスの位置やシュートする場所など様々な状況に合わせてどんなシュートを撃っているか観てほしいです。
スプリント
ロングカウンターやショートカウンターなど守⇒攻のトランジションの時、必ずバイアーはボールホルダーを追い越しゴール前までスプリントしてきます。現代サッカーのおいてカウンターは得点を奪う上で大事な要素です。長い距離、短い距離問わずゴール前に顔出すことで数的有利になりボールホルダーの選択肢を増やすことでより得点率を高めることができます。ただし体力の消耗も激しく90分やり続けることは難しいですがバイアーはやり続ける体力とメンタルを備えています。また相手ボールのときはプレスの1番手としてCBに積極的にプレッシャーをかけ、自陣に侵入されたらプレスバックをしに戻って守備にも貢献します。
スプリントすること自体は誰でもできますが、90分やり続けることはとても難しいです。90分やり続けられる選手はコーチも重宝されるのでぜひ見習ってほしいです。
ウィークポイント
フィジカルコンタクト
高い強度のディフェンスに行くことが多いのですがボールホルダーに体で抑え込まれ奪いきれない場面が多くみられます。逆にボールをキープ時に相手ディフェンダーの体の寄せに耐えられず倒れてうばわることもあります。U21ドイツ代表の時は相手が同年齢の場合は能力が発揮される場面が多いのですが、ヨーロッパの強豪の屈強ディフェンダー相手ではなかなか自分の長所が発揮されず苦戦してします。
今後バイアーがステップアップするためにはフィジカルコンタクトの強さは必要不可欠でしょう。ドルトムントではバイエルンやレバークゼン相手でも結果が求められ、チャンピオンズリーグでも同じように求めらます。様々の国のビッククラブとの対戦をすることで経験値を高めて、どんな相手にもフィジカルコンタクトで負けない技術を得られる様に期待していです。
パフォーマンスに波がある
バイアーの長所である積極的なシュートとスプリントが裏目に出てしまうことがあります。積極的にシュートに行き過ぎてチャンスを潰しまったり、スプリント回数が多くなって後半息切れしてしまったりとコンディションに左右されてしまいます。また前線に大きなスペースがないとパフォーマンスが発揮できないことが多く、コンパクトに守られるとボールを引き出せずボールに関与する時間が減ってきてしまいます。現在所属するドルトムントでは低パフォーマンスから前半で交代することが多くみられるます。
ドルトムントの様なビッククラブいると、格下は引いてくる、強豪相手はコンパクトに守ってくることがほとんどでスペースを与えてくる相手はほぼいません。90分スプリントが継続できるような体力とペース配分し、どんな相手でも力が発揮できるようにボールを引き出す能力と、狭い場所でもパスを受けられる技術が必要になってくるでしょう。この技術を高めればコンスタントにドイツ代表にも呼ばれ得点にも関与できるようになるのでこれからのバイアーに期待していです。
まとめ
現在所属するドルトムントではなかなか結果が出せず苦戦をしていますがスタメンでの起用が多く、ドルトムントのヌリ・シャヒン監督からの期待も大きいのではないでしょうか。プレスバックからのボール奪取や速い前線からのプレス、スペースを作る動きなど数字には表せられない貢献は高いでしょうが、ステップアップには結果が求められます。
1つ世代が上のブルカルトと同様にドイツ代表のストライカー候補として名乗りを上げてほしい選手の1人です。その為にはより得点を奪い得点王争いに加わるぐらいの結果を出せる様に頑張ってほしいです。そんなストライカーに必要な高い技術に加えてやり続けるメンタルはFWを目指している選手にはぜひ注目してほしい選手です。そのバイアーはブンデスリーガでしか見ることができません。
ブンデスリーガについては下の記事をご参考にしてください。
昨シーズン、突如ホッフェンハイムから現れた新星。さらなるステップアップに期待です。enjoy football!!
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