サッカー・サポート・センターのツイックラーです。1.FSVマインのストライカーヨナタン・ブルカルトの紹介です。
ブンデスリーガはドイツのサッカーリーグです。ブンデスリーガは有名ですがほとんどの人の印象はプレミアリーグ(イングランド)、ラ・リーガ(スペイン)、セリアA(イタリア)に次ぐリーグではないでしょうか?バイエルンやドルトムント以外はチーム名は知っているけどどんな選手がいるか知らない人ばかりだと思います。しかし、今現在プレミアリーグのトップ6(マンチェスターシティやアーセナル、チェルシーなど)やバルセロナやレアルマドリードで中心で活躍している選手はブンデスリーガ出身が多いんです。
そんなブンデスリーガで活躍する子供に手本にしてほしい選手を年間100試合をブンデスリーガを観るツイックラーがを紹介します。今回はヨナタン・ブルカルト。ブンデスリーガ2023/2024シーズン、前半戦最下位に沈んでいたマインツをケガから復帰した後半戦から巻き返し残留に導きました。そして2024/2025シーズン、序盤からエンジン全開で10試合6得点と好調を維持しています。2019年ヨーロッパ選手権から注目し、着実に成長してきたブルカルト。ついにドイツ代表に招集され来シーズンはステップアップするのではないかと期待される注目度NO1の24歳の若手ストライカーを知ってもらいたいと思います。
プロフィール
名前 | Jonathan Burkardt(ヨナタン・ブルカルト) |
国籍 | ドイツ |
生年月日 | 2000年7月11日 |
身長 | 181cm |
体重 | 76kg |
経歴
- ダルムシュタット出身(ドイツ)
- 2018年 マインツに加入
- 2018/2019シーズン アウグスブルク戦でデビュー
- 2021年 U21ヨーロッパ選手権 優勝
- 2024年 ボスニアヘルツェゴビナ戦でドイツ代表デビュー
特長
ドリブル
ブルカルトのドリブルはムシアラのようにテクニカルにするする運んでいくドリブルではなく、推進力のある力強いゴリゴリしたドリブルです。スピードもあるのでちょっとしたブロックでは止められずどんどん前に運んでいく、元ウェールズ代表のガレス・ベイルに似たようなドリブルです。パスとドリブルの使い分けも秀逸で、ドリブル突破と見せかけてパスで預けて裏に抜けて行ったり、パスと見せかけてスピードで突破したりと相手ディフェンダーを翻弄していきます。
ドリブルは前進するのが目的なのでテクニカルなものだけではなく、力強く前に運んでいくドリブルも必要です。ボールの持ち方や運び方、スピードの緩急の付け方やパスのタイミングなどブルカルトのドリブルに注目してもらい参考にしてほしいです。
シュート
2023/2024シーズンは中盤からケガから復帰し21試合で8ゴールとマインツ降格危機を救う活躍をしました。利き足は右足ですが左足でも多くシュートを決めることができます。以前は裏に抜け出してドリブルからのシュートが得点パターンとして多かったのですが、近年はクロスからのワンタッチゴールが増えてゴールパターンが増えてきました。ゴールパターンが増えよりストライカー色が強くなってき、FW不足に嘆いていたドイツ代表のストライカー候補に名乗りを上げるほど成長し2024年の11月にドイツ代表にも召集されるようになりました。今後さらなる活躍が期待できブンデスリーガのトップスコアラーまで成長する可能性を秘めています。
強烈な左右の足のシュートも参考にしてほしいですが、シュートを撃つ前のゴール方向への進入方法や向きを変えるだけなのかしっかり足を振りっ切って合わせるのか、状況によってどうやって使い分けているかを参考にしてほしいです。
マークを外す動き
2019年のU21ヨーロッパ選手権からブルカルトに注目していましたが、以前はドリブル突破やワンツーでの裏抜けなどボールを持って仕掛けるタイプでした。しかし2023/2024年シーズンからマークを外す動きがとてもよくなり、フリーになる動きやスペースメイクもできる様になってきました。特にクロスに合わせる前のニアからファーあるいはファーからニアに動き出すタイミングがかなり向上しクロスからのワンタッチシュートの得点が増えました。
FWをしている選手は動き出しのタイミングや空いてマーカーから隠れる動きや出るタイミングなどとても参考になるのでボールだけを観るのではなくボールを持っていないときのブルカルトにも注目してください。
ウィークポイント
ビッククラブでの実績
マインツでデビューしてからマインツ一筋で怪我での離脱もありながらもコンスタントにスタメンで出場していきました。2023/2024シーズンはケガで出遅れ、シーズン途中から参戦したのですが21試合8得点を奪いマインツの残留に貢献しました。しかしマインツは基本的には残留争いを繰り広げるチーム。ヨーロッパリーグやましてやチャンピオンズリーグなんて縁のないチームです。
やはりブルカルトがより成長していくにはステップアップしビッククラブでの実績が不可欠です。常に高いレベルを要求され、スタメン争いも激しい、結果も求められるビッククラブでもまれることで精神的にも技術的にもレベルアップしていきます。まずはレバークーゼンやドルトムント、ライプツィヒなどのブンデスリーガのトップ5に入るクラブに移籍し、ドイツ代表にもコンスタントに呼ばれる活躍を期待したいです。
攻撃の起点になるプレー
ドリブルや裏抜け、クロスに合わせる動きなどボールを持ってからのプレーや動きながらのプレーは得意ですが、ポストプレーなどパスを受けて攻撃の起点になるプレーはまだまだ改善の余地があります。チームがパスを繋いで前進するプレースタイルではなく、個人の突破やロングボールに頼る部分が多いので仕方ない部分があります。しかしビッククラブやドイツ代表はパスで前進するスタイルがほとんどです。FWが攻撃の起点になることやスペースメイクを求められるのでこの部分を改善していかないと定着は難しいでしょう。
あのワールドカップ通算最多得点のミロスラフ・クローゼも20代前半はヘディングだけのストライカーでしたがドイツ代表や当時ブンデスリーガ上位クラブだったブレーメンでめきめきと成長し、ポストプレーで攻撃の起点になり、スペースメイクで味方のサポートをすることでチームの攻撃を潤滑油となっていきました。そしてブンデスリーガ得点王やドイツ代表には欠かせないストライカーに上り詰めました。ブルカルトもまだ24歳なのでまだまだ成長できるので期待したいです。
まとめ
マインツという残留が目標のクラブで10得点近く奪えるということは間違いなく才能あるストライカーでしょう。ストライカーに必要な要素は兼ね備えています。またマインツでもドイツU21代表でもキャプテンを任されるほどの人格者でもあります。後はチームの中心として得点を獲りながらも攻撃を上手くまわす力をつけることができればドイツを代表するストライカーになることができると思います。
いまだクローゼ代表引退以降、ドイツ代表に本物のストライカーは不在です。色々なストライカーを試したりカイ・ハフェルツのような得点能力の高い中盤を据えてみたりしましたがどれもしっくりこずワールドカップ、ユーロともに不振が続いています。この不振を脱却するには本物のストライカーの存在です。そのピースを埋めてくれると期待しているブルカルトに是非注目してほしいです。そのブルカルトはブンデスリーガでしか見ることができません。
ブンデスリーガについては下の記事をご参考にしてください。
実力もありベビーフェイスでもあるブルカルト。将来のプレミア候補かもしれないのでぜひ注目してい下さい。enjoy football!!
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