ドイツのドリブルモンスター、ジャマル・ムシアラはドリブラーの完成形

参考
ツイックラー
ツイックラー

サッカー・サポート・センターのツイックラーです。

今回はバイエルンの若き天才ジャマル・ムシアラの紹介です。

年間100試合を観るツイックラーがブンデスリーガで活躍するお手本にしてほしい選手を紹介します。今回はジャマル・ムシアラ。ブンデスリーガ2023/2024シーズンなかなか調子の上がらないバイエルンでただ一人好調をキープしているムシアラにスポットを当てます。今年はEUROドイツ大会があり間違いなくフロリアン・ヴィルツとともにドイツ代表の中心選手として活躍するドイツの未来です。すでにチャンピオンズリーグでもドイツ代表でも活躍しているのでムシアラのことはご存じだと思いますが、ムシアラの凄さをツイックラー視点で解説します。

プロフィール

経歴

  • チェルシーユース出身(イングランド)
  • 2020年 バイエルン・ミュンヘンに加入
  • 2019/2020シーズン ケルン戦でデビュー
  • 2021年 ドイツ代表に初招集
  • 2022年 カタールワールドカップに出場

 特長

ドリブル

ムシアラの代名詞といえばドリブルです。足元にボールを置いたドリブルと小刻みなステップでどんどんバイタルエリアやペナルティエリアに進入しいきます。相手の逆を突くドリブルが得意で、また初速も速いため、ディフェンスも一歩動いた瞬間にかわされてしまいます。そしてターンも速くてうまく2人、3人に囲まれていても難なく前も向いたり、入れ替わったりして相手を置き去りにしています。ドリブル移動中のボールの置き場所が絶妙で相手の足がぎりぎりで届かない、相手から遠い足でボールを持ち軸足でブロックしながら運んでいくので相手は足を出してしまい、かわされたりファアルをしてしまいます。最も厄介なのが変にドリブルに固執せずゴールに直結するプレーをするところです。ドリブルで進入してきたと思ったらワンツーパスで進入したりマークを外してシュートしたりしっかりと得点に繋がる判断をちゃんとします。その為、ただでさえ止めらないドリブルだけに警戒することができずどんどんドリブルで進入されてしまいます。ドリブルが得意な選手はムシアラの様に得点に繋がるプレーを選択することでドリブルが生かされることを理解してほしいです。

パス

ムシアラはパスもとてもうまいです。こまめに周りを確認していて視野も広く一時期はセントラルハーフも任されていました。ドリブルの最中でもパスを選択することも多く、あのドリブルスピードの中でいつ見てるのかという場所にもパスを出してきます。また相手がドリブルを警戒している裏を突くのも上手く空いてディフェンダーが奪いに来た瞬間にスルーパスをだしたりまたぬきパスを出したりパスの引き出しもとても多いです。ドリブルが上手いのでマークを1人だけでなく2人、3人を引き付けてフリーの選手を作り出せるのもパスが上手い要因でしょう。

ボディバランス

ムシアラはほぼ倒れません。相手をかわしてからの初速が速いので相手ディフェンダーもうまくコンタクトできないのでバランスを崩すことは難しいのですが、それでもボディコンタクトを受けたても体の軸は動かずに受け流したり、足を少し掛けられても体勢を立て直してドリブルを止めることはありません。また相手にボールを触られても押し返して前進していきます。その為、相手ディフェンダーはファアルで止めざる負えなくなりイエローカードやレッドカードを誘発させることができ、セットプレーのチャンスが多くなります。ただ一つ不安要素があるとしたらファアルによる大怪我をするのではないかとうことです。ドリブルがうまく、ボディコンタクトに強いとなると激しいファアルで止めにくることが予測できるので、その点は危険がはらんでいるいます。

ウィークポイント

大舞台でのシュート精度

昨シーズン(2022/2023)33試合で12ゴールで二桁ゴールを挙げていましたが、昨シーズンのバイエルンの全試合を観た中でチャンスの数の割には点を決めていないです。特に大舞台、チャンピオンズリーグのトーナメントではあまり点をとれておらず、記憶に懐かしいカタールワールドカップでも無得点でした。特にカタールワールドカップの日本戦では数々のチャンスがあった中、点を決めきれず逆転負けをしています。もちろんムシアラにもチャンスが数度ありましたがチャンスを決めれていたら予選リーグ敗退しなかったでしょう。ブンデスリーガでは劇的ゴールを決めることはありますが、まだ21歳なのでもっとシュートを決めてチャンピオンズリーグやワールドカップで勝利に導いてほしいです。

ヘディング

プレーの弱点らしい弱点はほとんどなく、ディフェンス面でも特にサボることもなく、プレスも行き、ボールも奪いに行きます。強いてあげるならヘディングはあまり得意ではないです。跳ね返すヘディングはできていますが、ヘディングシュートは上手くミートできていないことが多くヘディングシュートで点を決めたところは見たことがほとんどありません。競り合いも強くないので、ポジションによってはロングボールで競り合いに狙われたり、逆にロングボールの起点にならないかもしれません。

まとめ

若干20歳でバイエルンやドイツ代表の中心選手になったムシアラはさらに活躍していくと思われます。ドリブラーの完成形の様なムシアラはドリブルが得意な選手のお手本なのでドリブルで勝負したい選手はよく見てほしいです。特にドリブルしているシーンよりもパスやシュートを選択している状況やその状況判断がドリブルを有効にさせているというところに注目してほしいです。ドリブルが得意な選手に付きまとうのは怪我です。バイエルンのレジェンド、アリエン・ロッベンの様に怪我→復帰→大活躍→怪我のサイクルに陥らないことを祈ります。トーマス・ミュラーの様にワン・クラブ・マン(引退まで同じクラブに所属)になるか、はたまたプレミアリーグにいくのか、今後の動向にも注目集まりますがムシアラを観られるのはブンデスリーガだけです。

ブンデスリーガについては下の記事をご参考にしてください。

ツイックラー
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パスやシュートをすることでドリブルを活かすことができます。

是非参考にして下さい。enjoy football!!

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