
サッカー・サポート・センターのツイックラーです。今回は雨天時や猛暑時に助かる室内でのコーディネーショントレーンニングです。
春になり温かくなるとどうしても心配なのが天気です。春から夏にかけて梅雨やゲリラ豪雨など雨の日が多くなってくるので外でサッカーをする機会が減ってきます。また雨だけではなく夏は40℃近い気温の猛暑日が増加して外で運動することがどんどん難しくなってきました。そんな時は室内でのトレーニングがお勧めです。最近はエアコンが完備してある施設がほとんどで雨だけでなく熱中症を避けられる様になってきました。しかし外でのトレーニングと同じ様にボールを強くけったりドリブルで1vs1ができる屋内施設はあまりなく狭い場所や窓ガラス、障害物が多くある部屋などなかなかサッカーの練習をすることはできない環境だと思います。

雨の日が続くとやることがなくて困っちゃうな…。

室内といっても狭いし、窓ガラスなど障害物があって壊さないか心配…。
指導歴9年、年間100人の幼児や小学生を指導するツイックラーが狭い場所や窓ガラス、障害物がある部屋でもサッカーに役立つ風船を使ったトレーニングを紹介します。
ボールを扱うトレーニングではないですが、サッカーに必要なコーディネーション能力を向上させる風船を使ったトレーニングです。風船は柔らかく壁に当てても障害物に当てても破損させることもなく室内で使っても問題ありません。また普段使っているサッカーボールとは性質(硬さ、大きさ、形状)が異なるので適応力や力加減などの調整力も求められます。
そして風船にプラスをしてサッカーボールや野球ボールなど風船とは異なる性質のものを同時に、さらに異なる動きをすることで認知力や集中力を向上させ、脳の活性化を促していきます。サッカーはボールを触っている時間が約3分(90分のうち)と言われています。大半はボールを持っていない状況での運動でありボール扱いだけを練習していてもサッカーに適応できていきません。またボールを持っているときもコーディネーション能力を必要としています。
普段ボールを使ったトレーニングばかりだと思いますので、雨の日や猛暑日はコーディネーション能力を向上させる良い機会だと思い風船を使ったトレーニングをしてみてはいかかでしょうか?
- 雨天時の室内トレーニングに使える
- コーディネーション能力を向上させたい
- 認知力や調整力を向上させたい
評価 | コメント | |
トレーニングレベル (★が多いほど高い) | ★☆☆☆☆ | 幼児から大人までレベルに合わせてできる |
人数 (★が多いほど多い) | ★★★★☆ | 風船やその他の道具があれば何人でも(部屋の大きさによる) |
待ち時間 (★が多いほど少ない) | ★★★★★ | 一斉にできる |
バリエーション (★が多いほど高い) | ★★★★☆ | バリエーションは組み合わせ次第で無数にできる |

コーディネーションとは

コーディネーション能力とは「自分の身体を巧みに動かす能力」とのことです。
コーディネーション能力は7つの能力に分けられるます。
- リズム能力:リズム感を養い、動くタイミングを上手につかむ能力
- バランス能力:バランスを正しく保ち、崩れた姿勢を立て直す能力
- 変換能力:状況の変化に合わせて素早く動きを切り替える能力
- 反応能力:合図に素早く反応し、適切に対応する能力
- 連結能力:体全体をスムーズに動かす能力
- 定位能力:動いているものと自分の位置関係を把握する能力
- 識別能力:道具やスポーツ用具などを上手に操作する能力
ドリブルだけをとってみてもリズム能力、バランス能力、連結能力が必要であり、パスはバランス能力、連結能力、定位能力が必要です。さらにドリブル⇒パス⇒スプリントなどサッカーは一つ一つの動作が連続して行われるので変換能力も必要となります。サッカーが上手くなるためにはボールを扱う技術だけでなく、この7つの能力を総合的に養うことが大事になります。
★詳細は下記のサイトを参考にしてください。

風船を使ったトレーニング例

風船を落とさない様に叩き続ける

最も定番な風船を使ったトレーニングです。シンプルに風船を叩き続けるだけで、定位能力や反応能力、変換能力が身に付きます。片足立ちや歩きながら、グーで叩くなどをプラスすればバランス能力や連結能力も強化できます
- 歩きながら風船を落とさず進む
- 右手のみ、左手のみ、右手左手交互に叩く
- コーンを置いてジグザク風船を落とさず進む
- 1m×1mのグリッド内で落とさず風船を叩き続ける
- 叩き方を変える(グー、指1本、チョキ、頭、肩など)
- リフティングをする
- 10m×10mのグリッド内で鬼に風船を落とされない様に逃げる etc.
風船+ビブス

左手に風船、右手にビブスを持ち、風船は落とさず叩き続け、ビブスは投げて拾うを繰り返します。定位能力、反応能力、連結能力に加え識別能力も向上させることができます。加えて風船とビブス両方を観ながらやることで認知力や調整力も向上させていきます。
- 右手、左手を入れ替える
- 後ろ向きに進む
- 片足立ち
- 競争をする
風船+ドリブル

手は風船を落とさずに叩き続け、足はドリブルと手と足で異なる動きをします。コーディネーション能力はもちろんのこと、ボールを扱う調整力や異なる動きをする風船とボールを扱う識別能力に加えボールと風船の2つの認知をすることで視野を広げ集中力も身につきボールを扱う調整力も向上していきます。
- 風船を扱う手を限定する(右手or左手)
- 後ろに下がりながら
- コーンを置いてジグザグドリブルをしながら
- ドリブルをバスケットのドリブルにかえる
- 風船の叩き方をかえる(グー、指1本)
手つなぎ風船リフティング

複数人で手を繋ぎ風船をみんなで落とさない様にリフティングをします。コーディネーション能力の向上とチームとのコミュニケーション力を養っていきます。
- 右足あるいは左足のみ
- ヘディングだけ
- 移動しながら
- グループ同士での回数対決
風船+じゃんけん

2人が風船を落とさず叩きながら向き合いじゃんけんをし、3連勝したら勝ち。風船を扱うコーディネーション能力の向上と風船とじゃんけんの2つの動作と認知をすることで視野を広げ、脳の活性化を促していきます。
- じゃんけんを足でボールをパス交換にかえる
- じゃんけんを野球ボールあるいはドッジボールなどを手で投げてパス交換にかえる
風船+野球ボールorサッカーボールorビブス



右手と左手で片方は風船、片方はボールやビブスを扱います。左は風船を叩きながらもう片方は野球ボールやサッカーボールを上に投げてキャッチを繰り返します。真ん中はサッカーボールやバスケットボールをバスケットのドリブルの様に下に突きます。右はビブスを横に振り続けながら風船を叩き続けます。どれも性質の違う(重さや大きさ、柔らかさなど)ものを扱うことで力加減などの調整力や識別能力を向上させ脳の活性化を促していきます。
- 歩きながら行う
- 風船の叩き方を変える(グー、指一本など)
- 風船を叩く手とボールやビブスを扱う手を変える
必要な道具

- 風船各1個
- ボール各1個
- ビブス各1枚
- 色々なボール(バスケットボール、野球ボールなどなど)


【補足】
室内でグリッドやラインを引きたい場合は養生テープが便利です。養生テープは貼っても簡単にはがせるので比較的床やフローリングを傷つけることもなく、テープのはがし残しがありません。

風船を使ったトレーンニングのメリット
- 省スペースや室内で行える
- 風船をぶつけても壁や物をこわさない
- 誰にでも扱いやすい
- 体力アップ
- コーディネーション能力が向上する
風船なので壁や窓ガラス、障害物に当たっても破損させることもないのである程度のスペースがあれば問題ないので安心してできます。やることもスペースや人数によって大きな動作、小さな動作など合わせて行うこともできます。
風船はサッカーボールと違って柔らかく、滞空時間が長いので幼児でも簡単に扱うことができいろいろなバリエーションに挑戦できます。絶えず風船に集中して動いているので体力アップもできコーディネーション能力も向上させることができます。
注意点やデメリット
- 複数人でやると風船に夢中になってぶつかることがある
- 風船に夢中になり壁にぶつかることもある
- 1回風船を膨らませるとしまうのに場所が掛かる
- 日が経つと風船の空気が抜けて使えなくなってしまう
幼児でも小学生でも風船に集中してしまうので複数人でやる場合は選手同士がまわりの選手を観ることができずぶつかってしまうことがあります。また壁際にいっても夢中で続けてしまうので壁に激突する可能性もあります。とくに頭同士をぶつけたり頭を壁にぶつけてしまう恐れもあるので、壁際にいかないことや周りの状況を必ず観ながらする様に注意しましょう。
風船は膨らませる前は小袋1つにたくさん収まっていますが、一度膨らませるとかさばってしまい保管するスペースを広くとらないといけません。そして室内トレーニングが毎週のように続けば良いのですが、次に使用する日が1ヶ月後だったり2ヶ月後になることがほとんどでしょう。そうなると風船がしぼんできてしまい使えなくなってしまうので新たに買わなくてはいけなくなります。
まとめ
- 室内向けの風船を使ったコーディネーショントレーンニング
- コーディネーション能力はサッカーが上手になるうえで欠かせない能力
- 脳の活性化や認知力、調整力の向上も見込める
- サッカーボールと違い壁や窓に当てても破損せない
- 幼児から小学生まで誰でも簡単にできる
- 壁や選手同士で頭をぶつけに様に気を付ける

とにかくみんな夢中になって風船を追いかけるので怪我だけは注意してください。enjoy football!!
★選手への声の掛け方や接し方、指導方法について学びたい方は下記の記事を参考にしてください。

★スキル習得する練習メニューの作り方は下記の記事を参考にしてください。

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