絶対見てほしいドイツが誇る神童フロリアン・ヴィルツ

参考
ツイックラー
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サッカー・サポート・センターのツイックラーです。

今回は好調レバークーゼンの司令塔の紹介です。

ブンデスリーガを年間100試合観ているツイックラーがおすすめの選手を紹介します。今回はレバークーゼンのフロリアン・ヴィルツ。ブンデスリーガ2023/2024シーズン第18節終了時点で今だ負けなしで首位を走る好調レバークーゼン。シャビ・アロンソの手腕も見事ですが、この好調レバークーゼンを牽引しているのが司令塔のフロリアン・ヴィルツです。まだ知る人ぞ知る存在のヴィルツですが、この若干二十歳の若者はアタッカーとしてすべての物を持っている選手なのでぜひお手本にしてほしいです。

プロフィール

経歴

  • ケルンユース出身
  • 2020年 バイヤーレヴァークーゼンに加入
  • 2019/2020シーズン ブレーメン戦でデビュー
  • 2021年 U-21 EUR2021で優勝

特長

ポジショニング

とにかくポジショニングが素晴らしい。相手ディフェンスの間、三角形の重心、相手の背後に隠れてから顔を出したり常に相手の足が届かない場所でボールを受けようとします。また何度も何度も受け直しを続けます。さらにパスを出した後は必ずと言っていいほど前に飛び出ます。裏に抜ける動きもするので相手ディフェンスは相当捕まえるのが難しのではないでしょうか?ヴィルツをみているとポジションのとり方についてとても勉強になります。

視野の広さ

ポジショニングのとり方が上手なので必然的にも視野を確保しやすい体の向きをとっています。それでもポジションをかえながら周りをよく見ています。その為、ワンタッチプレーも多く、ワンツーを使って抜け出してもう一度もらったり、サイドチェンジなどピッチを広く使ってプレーします。また相手の危険な場所に入り込むことがことがとても多く、相手の視線が外れたタイミングや死角になっている場所をいち早く察知しています。スルーもよく使います。サイドのからのクロスをニアに走りこみながらスルーをよくしていますが、よくスロー再生で観てみると走りこみながら後ろを見てスルーをしています。なかなか走りながらボールから目線を切ることは難しく、そんなタイミングで観るのかと驚かされます。

高い技術

ポジショニングや広い視野はボールを受ける前の技術ですが、ボールを持っているときも憎らしいほど上手いです。ボールコントロール、トラップ、ドリブル、パスどれをとっても一級品です。基本的にはパスを使いながら前進していくことがほとんどですが、アタッキングサードに入ると単独突破もここぞのタイミングで試みます。相手に囲まれた狭い場所でも的確なポジショニングと正確なコントロールでボールを失わずプレーしそしてとにかくパスとドリブルの使い分けがめちゃくちゃ上手く、動きでもボールを持っても相手は予測ができない選手です。得点力もあり巻くシュート、強いシュート、浮かすなど多彩なシュートを使い分けています。要するにアタッカーとしてすべての物を持っているといっていいでしょう。

献身的な守備

攻撃面で良いところをいってきましたが、守備もまじめにやるところがこれまた非の打ち所がないです。決め事だと思いますが、GKやCBにボールが入った際のファーストディフェンダーとしてプレスをかけて限定をすることをサボらないし、自分がボールを奪われたら直ぐに切り替えて(ネガティブトランジション)奪い返しにくこともサボりません。アタッカーとしてすべての物を持っていて、守備もサボらない、もう最強ですね。

ウィークポイント

ヘディングの競り合い

身長の問題でもあるので仕方ない部分ではあるのですが、ヘディングの競り合いはヨーロッパの舞台では劣る部分ではあります。ただヘディングの競り合いは競り勝つことだけではないので相手に自由を与えずに次で奪う為にしっかり競っています。

大舞台の経験値

まだ若いのでこれからですが、チャンピオンズリーグやワールドカップ、EUROの代表での経験値が少ないです。フランスやイングランド、ブラジル、アルゼンチンなどの強豪国、レアルマドリードやマンチェスターシティなどのビッククラブ相手にどこまでやるのか未知数です。U-21のユーロでは19歳ながら中心選手として優勝に貢献しましたが、A代表レベルでは親善試合がほとんどです。カタールワールドカップでお披露目になると思っていましたが、十字靭帯断裂の大けがで出場はかないませんでした。カタールワールドカップ後の親善試合ではコンスタントに代表の試合に出ていますがまだ本領発揮できていません。ドイツで行うヒリヒリした国の威信をかけたEUROで中心選手として出場すると思われますが、低迷するドイツ代表を復活させることができるかはヴィルツが本領発揮できるかが重要なポイントであり、ヴィルツがより成長できるかの大きな分岐点になるかもしれません。

まとめ

まだ若くこれからもっと成長する可能性を秘めているヴィルツはアタッカーのお手本となる全てが詰まっています。またサボらず献身的に守備をすることの重要性を教えてくれます。とくにボールを持っていないときの動きと準備をよく参考にしてほしいです。恐らく2年後にはドイツにとどまっていないでしょうがヴィルツを観ることができるのはブンデスリーガだけです。

ブンデスリーガについては下記の記事をご参考ください。

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