サッカー・サポート・センターのツイックラーです。
今回はドリブルトレーニングです。
ドリブルトレーニングといえばすごいフェイントやジンガ、ダブルタッチなどなどを思い出しますが、そんなことは一切やりません。
ただただ通り抜けるだけ!!でも意外と経験者でもできない子が多いよ。
ドリブルの基本はコーンをジグザグにかわすことでも、人をよけることでもありません。ドリブルの基本は通れるスペースを素早く見つけて正確に通ることです。かわすことやよけることは相手が防ぎにきたり、ボールを奪いに来た時に行う行為なので、まずはスペースを見つけ通ることをが最も基本的な技術です。このトレーニングはどのレベルでも行えるので幼児、サッカーやり始めの低学年にも向いています。またボール扱いが上手でも人に突っ込んでいって奪われる、なかなか進むことができない子たちにもおすすめのトレーニングです。
評価 | コメント | |
トレーニングレベル | ★☆☆☆☆ | 幼児や初心者向け |
人数 | ★★★★★ | 6~16人(16人より多くても可能) |
待ち時間 | ★★★★★ | 待ち時間はほぼない |
応用力 | ★★☆☆☆ | ゲーム性を持たして飽きさせない |
進め方
オーガナイズ
- 1人1個ボールを持ち、二つのチームにわかれる
- 各エリアによこならびになる
- コーチの合図で両チーム同時にスタートし、コーンの間を通り反対側のエリアにドリブルをする
- エリア内でボールを止める
- 3~4を繰り返す
必要な道具
- コーン×2
- ボール各1個
キーファクター
- 相手を観る
- まっすぐ進むボールコントロール
- かわすボールコントロール(インサイド、アウトサイド)
- ドリブルする場所を見つける
- ボールを止める
応用
- 時間内に移動
- どちらのチームが速く移動できるか競争する
- 触る足を限定する(右足、左足)
- コーンをせばめる
- コーチがコーンからコーンまで横切る
獲得できるスキルとメリット
- レベルや年齢に関係なく大勢できる
- 全員がボールをさわりながらできる
- 観るものがはっきりしている為、顔が上がる
- スペースや相手の動きを認知し、ボールを運ぶことができる
- 相手をかわすタイミングを身に着けられる
通り抜けるだけの単純なルールな為、レベル差や年齢に関係なくできるトレーニングなので実力差の大きいスクール活動ではとても重宝するトレーニングです。また単純なトレーニングですがボールの運び方(正確性やスピード)、かわすタイミング(アウトサイド・インサイド)、顔を上げてスペースを探す、ボールを止めるなどいろいろな要素が入った良いトレーニングです。全員がボールを触りながらできる点も初心者指導には重要な点ですね。難易度を上げれば十分上級者にも合ったウォーミングアップになります。
注意点やデメリット
- なかなかドリブルスピードがあがらない
- スペースを見つけられないと止まってしまう
- ごちゃごちゃになって正確なドリブルができない
- ぶつかって転ぶ
- スピードを意識しすぎてボールを強く蹴ってしまう
幼児や小学1年生などはぶつかることを恐れてゆっくり(歩くスピードより遅い)になってしまったり通り抜ける場所が見つからず止まってしまい相手が通り過ぎてから通ってしまうことがあります。逆に速く行くことを意識しすぎてただボールを前に強く蹴ってから走り出したり手でボールをもっていくことがあります。また人数が多いとただごちゃごちゃになってスペースを見つけられずにぶつかるだけになってしまいます。そしてぶつかって転ぶと子供のモチベーションがガタ落ちになります。
指導ポイント
- スペースに向かってドリブルする
- スピードコントロール
- スピードに合わせたボールタッチの強さ
まずはスペースを認知できているかが重要です!!
まずはしっかりスペースにボールを運んでいるかが重要です。ドリブルトレーニングになるとまず相手に向かってドリブルをしていきます。ドリブルの目的はボールをゴール方向に運んでいくことです。よける・かわすは邪魔されたときにすればよいので、それを自らよけたりかわしたりしにいくことは時間の無駄です。特に経験者によく見られる現象ですのでコーチは良く観ておきましょう。できている子供がいれば見本にしたり、日常に例えて説明すると伝わることが多いです。ちなみに僕は自転車で例えて説明します。スピードコントロールもポイントになります。自分でボールコントロールできるスピードなのか、走るスピードに合わせてボールをタッチしているかを観ておくとよいでしょう。スピードコントロールは止まる場所を決めて「止まる場所で止まれたら勝ち」と条件付けすると子供たちは意識しますよ。
まとめ
- 初心者向きのドリブルの基礎トレーニングだけど経験者にも使える
- まずはスペースに向かってドリブルをすることが大事
- 簡単なルールなので飽きやすいのでゲーム性や制限をつけて飽きさせないようにする
- ごちゃごちゃになりやすいのでコーンの間を拡げたり、いったん止めて注意を促す
いろいろな現象が起こるので、起こった現象に合わせてアレンジや声掛けしてみましょう。
良いプレーには直ぐにほめると効果的です。enjoy football!!
声の掛け方やトレーニングの進め方などの指導方法は下記の記事を参考にしてください。
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